「お金にこだわらない」という人は、ウソツキか怠け者

お金を得るというのは、私たちにとって、大いなる動機づけとなる。

口では、「私は、お金儲けのために仕事をしているわけではありません」と公言してはばからない人は、少々、欺瞞的なのかもしれない。お金がほしくない人など、いないからだ。一生懸命に仕事をしている人ほど、きちんとそれを評価してもらいたい、そして給料をあげてもらいたい、と思うものである。よほどのスーパーリッチでなければ、お金に執着するのは当たり前である。

「お金にこだわらない」という言葉を信じるな

相手のことをよく知りたいのなら、「あなたは、どれくらい報酬を望みますか?」と聞いてみよう。

「私は、お金にこだわりません」という人は、ウソをついているか、仕事ぶりにやる気が見られないかのどちらかである。仕事にやる気がないからこそ、給料もそれほど気にしないと答えているのかもしれないからだ。

最近の若者は、お金への執着が薄いといわれる。何が何でもお金を稼ぎ出してやろうという意欲がないというのだ。最低限の給料が保証されていれば十分。そういう考えの人が若者を中心に、40代、50代の人にも増えているという。しかし、そういう人に限って、仕事に対するやる気がなく、生命エネルギーもかけている。

「僕は○歳までに絶対に大金持ちになってやるんだ!」というお金への執着があったほうが、生命エネルギーも豊かである。目を輝かせ、どんな仕事も嬉々として実行する。お金を稼ぐためなら、彼は、何でもやるだろう。

お金への執着は、大きなモチベーションになるのである。あなたが人事担当者なら、こういう人を採用したほうが、会社としてはずっといい。やる気があるかどうかは、お金への執着を見れば一目瞭然なのである。

ドイツ人の心理学者B・カーカルディ博士と、ロンドン大学のA・ファンハム博士は、18歳から36歳までのドイツ人男女を対象にして、「お金への信念」とその人の性格について調べた。

すると、お金に執着する人はまた、競争心に優れていることがわかったのである。

お金への執着はやる気のバロメーター

お金がほしい人は、エネルギーに溢れ、負けず嫌いだといえよう。

魚の死んだような目をして、仕事ぶりに精彩の見られない人がいる。そういう人は、お金に執着することもない。

逆に、バリバリと仕事をこなし、仕事ではだれにも負けないほど努力するタイプは、お金への執着も強いのである。どうせ給料を払うのなら、このようにがむしゃらに仕事をしてくれる人を採用したほうがいい。

成功している実業家の多くや、アメリカの大富豪たちについて書かれた本や記事を読むと、彼らのほとんどが口をそろえて、「私は世界一のお金持ちになりたくて、どんな仕事も厭いとわなかった」とか「お腹一杯食事をすることを夢見て、とにかく働いた」とお金への執着が強かったことを匂わせている。だからこそ、彼らはモチベーションも高かったのだ。

ビジネスに必要なのは、ある種の「ハングリーさ」だといわれている。ハングリーな人ほど、お金への執着が強く、競争に打ち勝つ意志力を持っているといえるだろう。

新米の山科でした。