「えー」で話し始めない。

笑いが起きるのは明るい空気の時です。それには、ポジティブでいればいいのです。笑いをとるために、ネガティブに走るという手法もあります。自分の発表した自己紹介は明るいのか暗いのか普通なのか、それを振り返って考えてみることです。

自己紹介で言いわけをすると、感じが悪いです。ところが、言いわけをする人が多いのです。

人の自己紹介を聞くのは、通常は面倒くさい作業です。人のスピーチを聞くことほど退屈なものはありません。スピーチも面白ければいいのです。

言いわけが一番出やすいのは冒頭です。ここで、その人の話は聞いてもらえません。自己紹介が言いわけから始まっていないか振り返ってみることです。

伝わらない自己紹介には共通点があります。言いわけから始める人は、発表する場所に出てくるのが遅いです。しかも、出てくる前のトーンが暗いです。緊張している人もいます。全員が暗いわけではありません。明るい人もいます。

実は、話し始めのところで半分の印象は決まります。ここで時間を稼いだからといってどうということはありません。発表する場所へ出てくる時間が早くなるか遅くなるかというより、元気よく明るく出て、自分はみんなに元気を与える自己紹介をしたいという気迫が必要です。

「なんで自分が当てられちゃったの」と、仕方なしに話すという空気が話し始める前に出る人がいます。とぼとぼと出てきた人は、必ず言いわけをします。これでチャンスをなくします。その時点で、「この人の話はもう聞かなくていい」と思われます。

冒頭でつかもうとする人は、話し始める前につかめるのです。元気よくそのままポンと出られる人は、「この人、感じいい」と思われます。

ところが、出てきて「えーと……」で始める人は、カラオケの出をしくじった人です。出が遅れたり、出が早まったりする人で、カラオケのうまい人はいません。カラオケのうまい人は、立ち位置に出てきて、マイクを持ってヒュッと上げた瞬間に歌い始めます。

立ち位置に出てから「ア、ア」とマイクのテストをしたりすると、伝え方の苦手な人だとすぐにわかります。緊張感が伝わります。これはクセです。どこに行ってもやっています。

「えー」から始める人も冒頭でつかみ損ねます。冒頭を「えー」で始めると、話の中に何回も「えー」が出てきます。いかに話の中の「えー」を取り除けるかで、印象が変わるのです。