「やりたいから。」では、企画は、通じない。

 企画力の半分は、通す力です。
 
 出した企画が断られるという想定がまったくない人は、「こんなのわからない人はバカだ。頭が固すぎる」と言うのです。

 これはあまりにも仕事に対する熱意がなさすぎます。熱意のある人は、100回断られても、手を変え品を変え、なぜこれがいいのか、なぜこの企画をやる意味があるのかを説明し続けます。

 何度NGを出されても食いついて、とりあえず100回説得してみよう、それでもダメならもう100回やってみようと思える人が、本当にヤル気のある人です。
 
 1回でOKが出るわけがありません。1回断られて「信じられない」と言いますが、1回で通るほうが逆に信じられないのです。

 上司が部下の出した企画をボツにするのは当たり前です。企画は山積みになっています。100倍、1000倍、1万倍の企画の中から1案を通さなければならないのです。
 
 上司が「企画出せ、企画出せ」と言うのは、実はいい企画が少ないからではなく、粘る人がいないからです。実は、上司は「説得してよ」と思っています。上司はその上の上司を説得しなければならないからです。

「私がやりたいから」と言うのは、100の根拠のうちの1個でしかないのです。それを上に通すことはできません。つまり、相手の立場がわかっていないのです。
 
 感覚だけで「これは絶対面白い」と言うのではなく、それを論理にしなければなりません。よく起こりがちな現象は、感覚を感覚で説得しようとすることです。それはムリです。論理を論理だけで説明することもできません。

 感覚と論理の両方を組み合わせることです。感覚的なものであればあるほど、論理的な裏づけで詰めていかなければ、説得は絶対できません

 同じアイデアでも、手を変え品を変え説得し続けた人と、「信じられない」と言ってよそでグチをたれていた人とで、通るかどうかが分かれるのです。

担当 山科でした。